日本を代表する料理愛好家といえば、この人!
平野レミさんを思い浮かべた方がいらっしゃると思います。
個性的な料理の数々を、お茶の間の視聴者たちに繰り広げていつも話題になっていますね。
そんな平野レミさんの夫が、イラストレーターでエッセイストで、さらに映画監督だったってご存知でしたか?
平野レミさんの夫の名前は和田誠さんです。
名前を聞いたことのある方もいるかもしれませんが、どんな人なのか?
実は、誰もが知ってる有名な商品のイラストレーターなんですよ!
この記事を読めば、和田誠さんのイラストの魅力が理解できるようになります。
平野レミの夫は凄腕イラストレーター【週刊文春の表紙で有名】
平野レミさんと言えば、お料理愛好家でシャンソン歌手。
77歳とは思えないほど、若々しい方ですよね。
主婦としての経験も豊富で、明るく親しみやすいお人柄で大人気!
そんな平野レミさんの夫が実はスゴイ人だったんです。
経歴をご紹介したいのですが、いっぱいありすぎますし、細かなデータを並べても逆に分かりづらいと思います。
そこで誰もが知ってる有名なものに絞ってご紹介してきますね。
その第一弾は「週刊文春の表紙」です!!
いかがでしょうか?
日本人の誰もが、和田誠さんが手掛けた文春の表紙のイラストを、1度は目にしたことがあるのではないでしょうか?
#たばこと塩の博物館 展示室の外には、和田誠のライフワークともいうべき「週刊文春」の表紙がずらり。
「文春」が他の週刊誌よりすごいのは文春砲じゃない、和田誠の表紙だ。 pic.twitter.com/oA44Md6d3r
— あさみ (@a_chang_0322) 2017年10月8日
それも1977年から続いてきたのですから、40年以上も文春の表紙に起用され続けてきたわけですよ!
これほど、なじみ深く日本人の記憶に染み込んでいるイラストは、他に思い浮かべるのが難しいかもしれませんね。
和田誠さんのイラストから伝わってくる、素朴で温かみのある絵柄は、見る人の気持ちを穏やかにしてくれるような気がします。
これも愛妻の平野レミさんの手料理を食べ続けたからこそ、これだけの素晴らしいお仕事を成し遂げてこられたのかもしれませんね。
平野レミの夫は愛されイラストレーター【ゴールデン洋画劇場OP】
和田誠さんの有名な作品・第二弾!
それが、「ゴールデン洋画劇場のオープニングタイトル」です。
フジテレビの超有名なテレビ番組で、名前を聞いた途端にこのオープニングタイトルを思い浮かべた方も、たくさんいらっしゃると思います。
1971年4月2日から始まった金曜日のフジテレビ番組として、多くのお茶の間の視聴者たちから愛されてきました。
幼少期にゴールデン洋画劇場のオープニングアニメがすごくすごく好きでした。当時の私の満たされない心の隙間を埋めてくれたのでした。和田誠さん、ありがとうございました。心よりご冥福をお祈りします。 pic.twitter.com/PxkIsrKmK4
— ヴィヴィデスコ@デザインの現場 (@desco_dayo) 2019年10月11日
映画が始まる前に流れるオープニングテーマ、毎回楽しみにしていらした方もいるのでは?
このテーマは、4回に渡って異なるバージョンが製作されました。
和田誠さんが監督を務めたのは2代目で、1981年4月 – 1995年9月の14年間流れ続けました。
1代目オープニングテーマ:1971年4月 – 1981年3月【10年0か月】
2代目オープニングテーマ:1981年4月 – 1995年9月【14年5か月】
3代目オープニングテーマ:1995年10月 – 1997年3月【1年5か月】※
※3代目の動画は発見できませんでした。
4代目オープニングテーマ:1997年4月 – 2001年9月【4年5か月】
比べてみれば一目瞭然ですが、和田誠さんのオープニングテーマが、一番長い期間流れていたんですね。
正しくフジテレビの金曜日の夜の顔として、長く愛されたゴールデン洋画劇場。
その顔として、和田誠さんが手がけられた作品は、多くの視聴者たちから愛されていたのです。
こんなスゴイ実績を打ち立てることが出来たのも、きっと妻の平野レミさんの手料理パワーのおかげと言っても過言ではないでしょう。
平野レミの夫はタバコのイラストレーター【ハイライトのパッケージ】
たばこのパッケージデザイン(ハイライト)。
昔懐かしの、このパッケージデザインを覚えている方は、どれくらいいるでしょうか?
和田誠さんは1954年(昭和34年)にデザイナーとして、広告会社に入社。
日本専売公社(現・日本たばこ産業株式会社)が、翌年に発売する予定の、新商品のデザインコンペに参加することに。
それが1955年(昭和35年)発売のハイライトだったんです。
ハイライトのパッケージデザインは、他のタバコのパッケージとは全く違うことが判りますね。
シンプルなデザインと、hi-liteの横文字がオシャレであっという間に人気商品に!
しかも1964年(昭和39年)に開通した、東海道新幹線の車体色を決める際の参考になったとまで言われています。
新幹線と言われてパッと思い浮かぶのが、あの懐かしいデザイン。
ハイライトのデザインと言えば和田誠先生でした。新幹線の0系のデザインはハイライトがヒントだったそうです。
和田誠先生のご冥福をお祈りいたします。 pic.twitter.com/e9OXv11oMI— ナッツ7つ (@ntsu579) 2019年10月11日
和田誠さんが手がけたタバコのパッケージが元となっているとは、さすがに驚かされました!
1964年と言えば、東京オリンピックが最初に開催された記念すべき年です。
日本中が活気に満ち溢れて、未来への希望が止まなかった、古き良き時代の象徴とも言えるものではないでしょうか?
タバコは吸わないが、和田誠さんがデザインしたハイライトのパッケージは好きで未開封のまま保存している。注意書きが侵食する前のもの。 pic.twitter.com/Oy92NMblbA
— saku03_(さくらい伸) (@saku03_) 2019年10月11日
ハイライトは元号が昭和~平成~令和と変わった現在でも、今なお変わらぬデザイン※で多くのスモーカーたちから愛されています。
※最近では健康に関する注意表記が追記されるようになりました。
和田誠さんが手がけられた作品の、影響力のすさまじさが伝わってくるようですね!
ハイライトが発売されたのが1955年ですから、平野レミさんが8歳のころなんです。
きっと父親にお使いを頼まれて、ハイライトを買いに行った※こともあったかもしれませんね。
※昭和の時代は子供が親のお使いでタバコ・酒などを買いに行くことが多かった。
ちなみに、和田誠さんと平野レミさんが結婚されたのは1972年のこと。
2人は知り合ってから、わずか1週間で入籍した「スピード婚」が当時話題になりました。
もしかしたら「ハイライトの人」だと分かって意気投合したのかもしれませんね!
コンビニでハイライトを買ったら、泣けるほど格好悪いパッケージに変えられていた(写真右。いままでのパッケージが左)。
何なんだこれは!! 和田誠が化けて出るぞ! pic.twitter.com/71DGrcbYFL
— ロストハウス (@losthouse2551) 2019年11月11日
平野レミの夫は本のイラストレーター【三谷幸喜の書籍の挿絵・装丁】
「三谷幸喜のありふれた生活」をご存じでしょうか?
映画監督として超有名な方ですよね!
その三谷幸喜さんのエッセイが2000年から朝日新聞に掲載され続けて、早20年。
身の回りの生活ネタや、舞台やテレビドラマの話題など、多くのファンたちから愛され続けているエッセイなんです。
そのエッセイが本になるのは当然の結果と言えるでしょう。
ベストセラー的に書店の一角を占めるビッグタイトル。
その書籍の挿絵や装丁のデザインを手がけられたのが、和田誠さんです。
書店で一度は目にした方もいらっしゃると思います。
和田誠さんご自身も映画監督でエッセイストですから、三谷幸喜さんとは意気投合したからこそ、この仕事を引き受けたのでしょうね。
#大切な人に贈りたい作品3つを毎日1つ紹介 というタグが回ってきました。
私は映画好きな方と語りたいこちらを。和田誠・三谷幸喜『それはまた別の話』(文藝春秋 1997)、一本の映画を細かく語る対談本。続編もあって両方大好きです。
次のバトンは@yamapiano さんお願いします。 pic.twitter.com/NAwAisRFbW— 佐藤晃子 (@akisato_) 2018年11月22日
「三谷幸喜のありふれた生活」でも和田誠さんのセンスが存分に発揮されています。
多くの方から愛される純朴で温かみのある絵柄は、エッセイ本にとってはまさにうってつけ!
2019年10月7日に和田誠さんは、肺炎のために死去されたことで、多くのファンたちから悲しみの声が溢れかえりました。
今後、和田誠さんの新作イラストを目にすることは、永遠にできなくなってしまいました。
星新一さんの小説の挿絵を手がけられたこともあります。
他にも著名な方では村上春樹さん、阿川佐和子さんらの名前も!
数多くの人たちに、多大な影響を与えてきた和田誠さんの享年は83歳。
死因は肺炎ということもあって、平野レミさんの愛妻料理の効力も、さすがに尽きてしまったのかもしれませんね。
まとめ
以上、和田誠さんのイラストの魅力についてご説明いたしました。
週刊文春の表紙や、ゴールデン洋画劇場のオープニング、タバコのハイライト、小説の挿絵や装丁などなど。
数多くの著名な作品を手掛けられてきた和田誠さんのイラストは、多くの方から愛されてきました。
おそらく逝去された2019年以降も、日本人の記憶に残り続けることでしょう。
そんな和田誠さんが、キネマ旬報社から特別賞※を受賞されました。
※第93回キネマ旬報ベスト・テン・特別賞
映画の素晴らしさや楽しさを伝えて、多くの映画ファンを育てた功績を讃えられたんですね。
イラストの才能だけでなく、エッセイや映画作りなどマルチな才能を発揮された和田誠さん。
きっと、妻の平野レミさんの内助の功もあったのではないでしょうか?
マイケル・ジャクソンの
ファンのレミさんの
ために自筆のイラストで
デザインした掛時計を
プレゼントした
和田誠さんのエピソードを
知って夫婦愛を感じる。平野レミ、夫・和田誠さんを偲ぶ「あまりにも優しい人」 https://t.co/KekiQ2gGZk @cinematodayより
— jimaku_ghosthouse (@jimaku_ghost) 2020年2月11日
これからは天国から、多くのイラストファンやエッセイファン、映画ファンたちを見守ってくださることでしょう。
偉大な実績を残された和田誠さんの名前は、生涯記憶から消え去ることは無いと思います。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。