ペトラ・クビトバさんは、女子テニス全豪オープンで大坂なおみに敗れて準優勝されました。
その彼女が3年前に強盗から襲撃されて、利き手に重傷を負ったことはご存知でしょうか?
この記事を読めば、彼女が再起不能と言われた酷いケガを負ってから現役に復帰したいきさつがわかります!
2016年12月20日強盗襲撃事件でペトラ・クビトバは襲われた?
惨劇が起きたのは、2016年12月20日。
チェコ共和国の自宅でクビトバさんが侵入者に襲われたのです。
犯人はメーターのチェックをしたいと業者を装って、クビトバさんの自宅内に。
そして、バスルームで突然襲ってきました!!
その時、彼女は強盗の犯人と戦って撃退することはできたのですが、その代償として左手に大きなけがを負うことになりました。
ペトラ・クビトバが負った傷の深さがヒドいと話題に!
クビトバさんが犯人を撃退する際に、ナイフで切られた箇所は、なんと利き手の左手でした。
それも5本の指全てに深く切られてしまったのです!!
クビトバさんは、襲撃によって特に深い傷を負わされ傷つけられた腱と2本の神経すべてを修復するための手術を受けました。
外科医のRadek Kerble医師は、「人差し指が引き裂かれ、彼女の小指をつかむことができず、関節全体が傷ついた」と述べ、クビトバさんの命が危険にさらされていると付け加えました。
手術に要した時間は4時間(正確には3時間45分)。
大手術になりました。
ペトラ・クビトバは現役復帰のために一大決心をした?
事件後日、クビトバさんは報道関係者に記者会見で話をされました。
「怪我が原因でテニス選手生活をストップすることになったが、現役復帰のための努力はいとわない。それがたとえ、3か月先、半年先、いいえ1年先になろうとも。リハビリ期間の長さは問題ではなく、本当に重要なことは必ずテニス選手として復帰すること。そのためには可能なことは全てやりとげる意思がある。」
「ペトラが再びテニスをすることができるのに十分なほど手の治癒の可能性は非常に低かった。」とRadek Kerble医師が述べるなど当時は選手生命が絶望視されていました。
「なんとしても再びラケットを握る!」という固い意志の元、クビトバさんは手術から2日後にはリハビリを開始されました。
手術後2か月ほどはギブスを外すことができなかったにも関わらず、クビトバさんの懸命なリハビリは続きます。
「最初は指で小さな動きをしました。まだ完全に動かすことはできません。しかし、それらを1ミリメートルおきに動かすことが私を幸せにしました。」
Sending love and kisses for a merry Christmas. Thank you for filling our house with flowers 💐🌲 pic.twitter.com/BDCqoBIJAo
— Petra Kvitova (@Petra_Kvitova) 2016年12月25日
彼女は当時の心境をこう語っています。
「自分のテクニックなど何も変更しなくてもよかったと思っています。すべて問題ないようです。」 「もちろん、手にはまだその力と強さがありませんが、私はそれに取り組んでいます。」 「いつかすべてが完璧になることを願っていますが、それはまだわかりません。」
Radek Kerble医師は、元通りに指が動かせるようになるまで、少なくとも6か月はかかるだろうと見込んでいました。
ペトラ・クビトバ涙の復活!そして全豪オープン決勝戦へ。
担当医師の確かな手術と、術後の懸命なリハビリによって、クビトバさんは2017年3月には再びラケットを握って、テニスのプレーが出来るように!!
「私は再びテニスをすることができると信じている人はそれほど多くなかったので、私はプレーできることを嬉しく思っています」とKvitova氏は攻撃後の最初の記者会見で涙を流しながら話しました。
彼女の現役復帰のニュースは多くのファンと志を同じくするテニスプレーヤーたちに大きな勇気を与えてくれました。
そして、2019年1月26日の全豪オープン決勝戦。
優勝した大坂なおみに敗れたとはいえ、準優勝を飾ったクビトバさんの美しさや、スピーチ内容に新たなファンが続々誕生しています。
大けがを負って、一時は現役復帰が絶望視されたこともある、悲劇のヒロイン「ペトラ・クビトバ」。
利き手の指5本に重傷を負うという大変な逆境にも負けずに、固い意志でリハビリを経て、テニスコートに戻ってきた彼女の勇士に力づけられた方も多いでしょう。
これからのクビトバさんのご活躍に世界中から期待が高まっています。
準優勝本当におめでとうございます!!!
最後に、彼女の決勝戦後のスピーチを載せておきます。
みなさんこんばんは
クレイジーなことです、グランドスラムの決勝で、また戦えたなんて信じられません
ありがとう!(観客の拍手に対して)
素晴らしい決勝でした、なおみ、おめでとう!
そしてチームにもおめでとうと伝えたいです。
なおみは良いプレーでした、世界ランク1位もおめでとう。
この素晴らしい決勝で、このトロフィーを手にすることは光栄です。
決勝まできました。努力してきました。
家族、友人、母国の彼らに感謝します。きっと応援してくれていたと思います。
そして、この大会を実現してくれた皆さんに感謝しています。
そして、わたしのチーム、すべてにありがとうと伝えたいです。
でも、特にわたしを信じてくれて、わたしがまたラケットを持てるか分からないけど信じてくれて…
本当に毎日、わたしを支えてくれてポジティブに接してくれてました。
それがわたしには必要でした。
最後に、もちろんファンの応援してくれた皆さんに感謝しています。
できればまた来年も元気にお会いしたいです。