モンキー・パンチさんが死亡!ルパン三世の原作者の本名は加藤一彦?

ルパン三世

マンガ家のモンキー・パンチ(本名:加藤 一彦)さんが肺炎のため、ご逝去されました!

 

モンキー・パンチさんと言えば、ルパン三世の原作者で有名です。

 

一体、どのような方だったのか、気になりますよね。

 

この記事では、モンキー・パンチさんの代表作、ルパン三世の漫画とアニメの違いについてご説明します!

 

日本人なのにモンキー・パンチ?名前の由来は?

モンキー・パンチ

引用元:Twitter

 

初めに、書いた通り、モンキー・パンチさんは本名が加藤 一彦さんで、日本人です。

 

モンキー・パンチってすっごく変わったペンネームだと思いませんか?

 

これって、実は出版社に無理やりつけられた外国人風のペンネームだったんです!

 

加藤一彦さんは、それまでにもペンネームが4回も変わっていたことが分かりました。

 

加藤一彦→加東一彦→ がむた永二→かとう・一彦→モンキー・パンチ

 

最終的に、モンキー・パンチで落ち着くことになったのですが、その理由は何だと思いますか?

 

答えは、連載中のルパン三世が爆発的に大ヒットしたため、です。

 

そのため、変更することができなくなったと言われています。

 

作品が大ヒットしたことは喜ばしいことですが、加藤一彦さんご本人は不満に思っていたみたいですね。

 

漫画版ルパン三世の作風がアニメと違い過ぎる!!

漫画版ルパン三世

引用元:Twitter

 

ルパン三世といえば、明るいひょうきん者のイメージが定着しています。

 

でもこれはアニメ版のルパン三世像で、漫画版とは大きく異なるってご存知でしたか?

 

まずは、漫画版ルパン三世について追いかけてみましょう!

 

漫画版ルパン三世は全94話の長編作品

漫画版ルパン三世

引用元:Twitter

 

ルパン三世の漫画は西欧風の絵柄と、ハードボイルドな作風ダークな世界観が当時は斬新でした!

 

漫画版ルパン三世は、双葉社のWEEKLY漫画アクションで連載が開始。

 

1967年8月10日の創刊号から、1969年5月22日号までの、全94話と長編作品となります。

 

 

漫画版ルパン三世の読者層は大人向け?

漫画版ルパン三世

引用元:Twitter

 

モンキー・パンチさんは、ご自身の意欲作として執筆に取り組まれていたようです。

 

漫画アクションが、大人向けの雑誌だったこともあり、実はアダルト向けの作風だったことは、知る人が少ないのでは?

 

ストーリー展開も、読者の裏をかく構成と、殺人やセックス描写もあって、子供向けに作られたアニメ版と大きく異なります。

 

ルパン三世と聞いて思い浮かぶ、ひょうきんな笑顔のイメージと違い、漫画版は冷酷さを宿した主人公像でした。

 

漫画版は、主人公のルパン三世だけでなく、峰不二子も完全に大人向けでした。

 

漫画版ルパン三世は、女だろうが容赦なく殺す、手段を選ばない悪党だったようです!!

 

アニメ版ルパン三世の歴史1(緑ジャケット)

アニメ版ルパン三世

引用元:Twitter

 

ルパン三世 (TV第1シリーズ)は大人向け作品だった

モンキー・パンチさんの漫画版ルパン三世の大ヒットを受けて、アニメ作品も制作されました。

 

アニメ版ルパン三世

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記念すべき第一作目となる「ルパン三世 (TV第1シリーズ)」は1971年に放送が開始されます。

 

全23話で、1971年10月24日から、1972年3月26日までの期間に、日曜の19:30から20:00というゴールデンタイムでの放映でした。

 

耳にこびりついて離れない、カッコいい曲がアニメに使われるようになったのは、ルパン三世から?!

 

原作のテイストが一番色濃く、出ているのは間違いなく、TV第1シリーズですよね!!

 

大人向けのアニメを作ろうというスローガンを基に、大塚康生さんが作画監督を担当。

 

アニメ版ルパン三世 大塚康生

引用元:Twitter

 

「大塚アクション」と呼ばれるダイナミックかつコミカルな動きは、見る者を虜にしました。

 

大塚康生さんは、元麻薬取締官事務所勤務という異色の経歴の持ち主です。

 

東映動画の創成期アニメーターとして、日本のアニメを牽引されました。

 

有名な、宮崎駿さんや高畑勲さんも、大塚康生さんに師事したそうです。

 

ルパン三世 (TV第1シリーズ)は実は打ち切り寸前だった!!

アニメ版ルパン三世

引用元:Twitter

 

鳴り物入りでテレビアニメ化されたアニメ版ルパン三世でしたが、視聴率は振るいませんでした。

 

気になる視聴率は、初回6%、その後も3%など打ち切られても仕方がない低視聴率!!

 

国民的人気作品となった、現在では考えられなかったのですが、1971年放映当時の日本では、まだアニメという言葉さえ浸透していなかったのです。

 

これは、テレビアニメがテレビ漫画と呼ばれ、子供が見るものという常識がまかりとおっていたためです。

 

アニメは子供が見るもので、大人が見ると白い目で見られた時代だったんですね!!

 

チャーリー・コーセーさんのOP・EDが懐かしく感じる方も。

 

 

ルパン三世のテーマと聞いて、真っ先に思い浮かぶ名曲がこちら!

 

 

もう一つの名曲がEDで、こちらもOP同様に、生涯忘れられない方も多いのでは?!

 

アニメ版ルパン三世が子供向けになったのは宮崎駿のせい?

アニメ版ルパン三世 宮崎駿

引用元:Twitter

 

視聴率が振るわなかったルパン三世 (TV第1シリーズ)は、途中で方針を子供向けに転換することになりました。

 

そのために、抜擢されたのが高畑勲さんと宮崎駿さん。

 

お二人が手掛けられた、13話以降のルパン三世は性格が変わったため、違和感を感じる人もいるかもしれませんね。

 

それでも、コミカルな演出と、明るいストーリー展開に作風を変えたため、視聴率も9%代に上昇!

 

アニメ版ルパン三世 宮崎駿

引用元:Twitter

 

その後、時代が作品に追いついたのは、数年後の再放送(夕方枠)で20%の視聴率を獲得することに。

 

再放送で火が付いた作品といえば、機動戦士ガンダムが思い浮かびますよね。

 

数十年経っても、新作が作られ続けるのは、それだけ作品が親しまれ、愛し続けるファンがいる証拠でしょう。

 

 

漫画版の銭形警部は冷酷なキャラクターだった!

漫画版ルパン三世

引用元:Twitter

 

原作者のモンキー・パンチさんとしては、原作と作風が異なるアニメ版ルパン三世が有名になったことに、不満を持たれていたようです。

 

ルパン三世の永遠のライバル役の銭形警部が、ダメ警官のイメージとして定着してしまったのは、宮崎駿さんのせいだと言われています。

 

勤勉を絵に描いたような、銭形警部のキャラクター像は、ルパン三世という作品に欠かせない存在ですよね。

 

漫画版ルパン三世

引用元:Twitter

 

漫画版ルパン三世のラストは、衝撃的ですので、未読の方はこの機会にぜひ読んでみてください。

 

銭形警部のイメージが180度変わってしまうかもしれませんよ!

 

アニメ版ルパン三世の歴史2(赤ジャケット)

アニメ版ルパン三世

引用元:Twitter

 

ルパン三世 (TV第1シリーズ)の大ヒットを受けて、TV第2シリーズの製作が開始されます。

 

全155話で、1977年10月3日から1980年10月6日までの期間に、月曜の19:30から20:00というゴールデンタイムでの放映でした。

 

作風が完全に明るいものに代わって、ルパン三世のジャケットカラーも青緑から赤色に変更されましたね。

 

 

宮崎駿が手掛けた2作品は伝説に!

アニメ版ルパン三世

引用元:Twitter

 

宮崎駿さんが、照樹務(てれこむ)名義で、脚本と演出を手掛けた2話は今では伝説となっています。

 

第145話「死の翼アルバトロス」、最終話「さらば愛しきルパンよ」は劇場作品に勝るとも劣らないクォリティです。

 

アニメ版ルパン三世

引用元:Twitter

 

この頃から、テレビアニメは大人が見ても構わないという風潮に変わっていきました。

 

大ヒット作品の宇宙戦艦ヤマトの登場により、テレビ漫画はテレビアニメと呼ばれるようになります。

 

 

モンキー・パンチの演出が却下された理由とは

ルパン三世 DEAD OR ALIVE

引用元:Twitter

 

原作者のモンキー・パンチさんにとっては、自分が作り出したキャラクターがどんどん変わっていくことにご不満を持たれていました。

 

ルパン三世はあくまでも、「世紀の大悪党」として登場させたのですが、世間からは「心優しい大泥棒」のイメージが定着。

 

クリーンなイメージを望む視聴者や制作会社と対立したことも!

 

劇場版6作目の「ルパン三世 DEAD OR ALIVE」では、監督を務められたモンキー・パンチさん。

 

原作者なのに、敵を後ろから刺すという演出をディレクターに却下されてしまったそうです。

 

漫画版ルパン三世は、グロテスクなシーンもあり、血生臭さが漂う作風。

 

明るい作風で子供から大人まで安心して楽しめる、アニメ版とは大きく乖離(かいり)してしまいました。

 

本来のダーティーなイメージのルパン三世を楽しみたい方は、漫画版ルパン三世を読むのがおススメです。

 

「ルパン三世 DEAD OR ALIVE」のテレビ放映を望む声も!

 

アニメ版ルパン三世の歴史3(桃ジャケット)

アニメ版ルパン三世

引用元:Twitter

 

アニメ版ルパン三世は国民的人気作品となり、シリーズも5作品と長寿番組となりました。

 

1984年 – 1985年 ルパン三世 PARTIII(第3シリーズ)

2012年 LUPIN the Third -峰不二子という女-(スピンオフ)

2015年 – 2016年 ルパン三世(第4シリーズ)

2018年 – ルパン三世 PART5(第5シリーズ)

出典:Wikipedia

 

テレビスペシャル版ルパン三世の歴史

アニメ版ルパン三世 名探偵コナン

引用元:Twitter

 

シリーズものと異なる、短編作品としてたびたび放映するのが、テレビスペシャル版ルパン三世です。

 

1989年(平成元年)から数えて26作品と、まさに平成の歴史とともに作られ続けて来ました。

 

1989年 第1作『ルパン三世 バイバイ・リバティー・危機一発!』

1990年 第2作『ルパン三世 ヘミングウェイ・ペーパーの謎』

1991年 第3作『ルパン三世 ナポレオンの辞書を奪え』

1992年 第4作『ルパン三世 ロシアより愛をこめて』

1993年 第5作『ルパン三世 ルパン暗殺指令』

 

1994年 第6作『ルパン三世 燃えよ斬鉄剣』(本作がルパン三世初代声優の山田康雄最後の出演作となる)

1995年 第7作『ルパン三世 ハリマオの財宝を追え!!』(栗田貫一がルパン三世役の正式後任となった)

1996年 第8作『ルパン三世 トワイライト☆ジェミニの秘密』

1997年 第9作『ルパン三世 ワルサーP38』

1998年 第10作『ルパン三世 炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』

 

1999年 第11作『ルパン三世 愛のダ・カーポ〜FUJIKO’S Unlucky Days〜』

2000年 第12作『ルパン三世 1$マネーウォーズ』

2001年 第13作『ルパン三世 アルカトラズコネクション』

2002年 第14作『ルパン三世 EPISODE:0 ファーストコンタクト』

2003年 第15作『ルパン三世 お宝返却大作戦!!』

 

2004年 第16作『ルパン三世 盗まれたルパン 〜コピーキャットは真夏の蝶〜』

2005年 第17作『ルパン三世 天使の策略 〜夢のカケラは殺しの香り〜』

2006年 第18作『ルパン三世 セブンデイズ・ラプソディ』

2007年 第19作『ルパン三世 霧のエリューシヴ』(ルパン生誕40周年記念作品)

2008年 第20作『ルパン三世 sweet lost night 〜魔法のランプは悪夢の予感〜』

 

2009年 特別編『ルパン三世VS名探偵コナン』(日本テレビ開局55周年・読売テレビ開局50周年記念作品で読売テレビとの共同制作)

2010年 第21作『ルパン三世 the Last Job』

2011年 第22作『ルパン三世 血の刻印 〜永遠のMermaid〜』(ルパンアニメ化40周年記念作品、本作より五ェ門・不二子・銭形の声優が交代する)

2012年 第23作『ルパン三世 東方見聞録 〜アナザーページ〜』

2013年 第24作『ルパン三世 princess of the breeze 〜隠された空中都市〜』

 

2016年 第25作『ルパン三世 イタリアン・ゲーム』(初のTVシリーズ放送期間中のオンエア作品)

2019年 第26作『ルパン三世 グッバイ・パートナー』

出典:Wikipedia

 

名探偵コナンとのコラボ作品もあり、また声優が途中で変更されるなど、アニメ版ルパン三世の歴史はテレビスペシャルにあったんですね!

 

 

OVA版ルパン三世の歴史

OVA版ルパン三世

引用元:Twitter

 

1988年 第1作『ルパン三世 風魔一族の陰謀』(OVAとして企画されたが劇場映画として公開後に発売された)

1989年 『ルパン三世 シークレットファイル』(パイロットフィルム2種などを収めた映像集)

2002年 第2作『ルパン三世 生きていた魔術師』

2008年 第3作『ルパン三世 GREEN vs RED』

 

2012年 『ルパン三世 Master File』(アニメ化40周年を記念した映像集)

2012年 FLASHアニメ『ルパンしゃんしぇい』(ルパン三世とFROGMANのコラボ)

2018年 『ルパンは今も燃えているか?』(原作誕生50周年を記念したモンキー・パンチ総監督作品。テレビシリーズ第5作目のセルソフト第1巻先着購入特典として同梱)

出典:Wikipedia

 

OVA作品も7作品制作されました。

 

中には劇場映画として公開された『ルパン三世 風魔一族の陰謀』などもあります。

 

 

劇場版ルパン三世の歴史

ルパン三世 ルパンVS複製人間

引用元:Twitter

 

劇場版ルパン三世の歴史も、1978年(昭和53年)から、続く長寿作品となりました。

 

1978年 『ルパン三世 ベネチア超特急』(1977年11月21日に第2シリーズ第8話として放送された『ベネチア超特急』を劇場用35ミリ版にブロー・アップ再編集し、1978年度春の東宝チャンピオンまつりにて併映したもの)

1978年 第1作『ルパン三世』(ビデオソフト化の際に『ルパン三世 ルパンVS複製人間』に改題)

1979年 第2作『ルパン三世 カリオストロの城』《押井版ルパン三世》(未製作)

 

1985年 第3作『ルパン三世 バビロンの黄金伝説』

1987年 第4作『ルパン三世 風魔一族の陰謀』(初めての主要声優陣総入替作品)

1995年 第5作『ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス』(栗田貫一のルパン三世デビュー作。ただし、本作では代役という形だった)

 

1996年 第6作『ルパン三世 DEAD OR ALIVE』

2013年 特別編『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』(浪川大輔・沢城みゆき・山寺宏一の劇場版初出演作)

2014年 第7作『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』

 

2017年 第8作『LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門』

2019年 第9作『LUPIN THE IIIRD 峰不二子の嘘』

2019年 第10作『ルパン三世 新作映画(仮題)』

出典:Wikipedia

 

テレビで何度もオンエアされている『ルパン三世 ルパンVS複製人間』や、『ルパン三世 カリオストロの城』が特に有名ですね。

 

国民的作品となった代表作品を、原作者のモンキー・パンチさんはどのような目で見つめていらっしゃるのでしょう。

 

天国に旅立たれた後も、これまで通り、幅広いファン層に愛され続ける作品を残して行かれたことに誇りを感じていらっしゃるのではないでしょうか?

 

モンキー・パンチとルパン三世まとめ

以上、モンキー・パンチさんとルパン三世についてお伝えしました。

 

原作の連載開始から半世紀以上に渡って、定着するほど親しまれ愛され続けてきた、ルパン三世。

 

その原作者として多大な功績を残された、モンキー・パンチさんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました。