伊藤美誠(いとうみま)さんが、2019年の全日本卓球選手権大会で、3冠王(連覇)になりました。
女子シングルス・女子ダブルス・混合ダブルス=2年連続3冠達成は史上初!
いったいどうして彼女はこんなにも強くなったのか?
そのルーツは元卓球選手だった母親の美乃り(みのり)さんにあります。
これからその、母親・伊藤美乃りさんの「常識を逸脱した指導方法」について説明していきます。
伊藤美誠(いとうみま)の母親の教育方針がおかし過ぎる?
読めば納得する驚きの事実の数々。
普通のお母さんが幼稚園くらいの娘に卓球を教えた場合
・練習時間:毎日1~2時間くらい
・試合に負けたら:優しくなぐさめる・次はもっと頑張ろうなど勇気づける
・転んでひざを擦りむいた!:手当をしてけがが早く治るように安静にする
・娘がトイレに入っていたら:特に何もしない・出てくるのを待つ
・夜眠っているときは:子守唄を歌ってあげる・可愛い寝顔を優しい気持ちで眺める
・娘が卓球をやりたい!と言ってきたら:近所の卓球教室に通わせる
伊藤美乃り(みのり)さんが幼稚園くらいの娘に卓球を教えた場合
・練習時間:毎日7時間、幼稚園から帰ってから猛練習!
・試合に負けたら:1時間でも2時間でもお説教
・転んでひざを擦りむいた!:どうして転んだのか・卓球の練習ができなくなると怒る
・娘がトイレに入っていたら:3分以上入っていたら居眠り断定!ドンドンとドアを叩く
・夜眠っているときは:「中国人に勝てるのはアナタしかいないのよ」と毎晩耳元でささやく
・娘が卓球をやりたい!と言ってきたら:やるからには徹底的にやると決めて頂点(五輪で金メダル)を目指して翌日から猛特訓!
どうでしょうか?ドン引きしましたか?
いえいえ、まだまだこんな程度じゃありませんよ?
ここからが本番です。
この先を読まれる場合は、読むんじゃなかったと、後になって後悔しないでくださいね。
それでは、伊藤美乃り(みのり)さんが、おかしいと言われる数々のエピソードをご紹介いたします。
読み終えた後は、ああ、そら中国人選手ボコボコにできるわけだわ、と納得してしまうかも!?
それでは、続きをどうぞ!!
伊藤美誠(いとうみま)の母親が凄い理由は?
伊藤美乃りさんのプロフィールをカンタンにご紹介しますね。
本名:伊藤美乃り(いとうみのり)
出身:静岡県磐田市
生年月日:1975年12月17日
年齢:48歳
中学1年生の時から、卓球を始められた母親の伊藤美乃りさん。
10年以上の競技歴を持ち、高校時代や大学時代は、全国クラスの実力を持っていました。
父親も卓球をしていたことで、美誠さんは幼少時から卓球をスタート!
まさに卓球界のエリートだったのです。
母親・伊藤美乃り(みのり)は現役卓球選手だった!
美乃りさんは、高校時代にインターハイに出場、大学時代も全日本選手権大会に出場されています。 ご結婚後もクラブチームに所属、10年間の選手生活を続けて来られました。
全日本代表入りを目指して、毎日猛練習を続ける日々。
そんな彼女がある日突然、卓球を辞めてしまいます。
大卒後の就職後にも、実力の高さを買われ、社会人チームに所属していたのにですよ?
現役バリバリの卓球人生に、伊藤美乃りさんは、なぜ突然終止符を打ってしまったのでしょうか?
その理由は愛娘の美誠さんにありました。
母親は伊藤美誠(いとうみま)の指導のために現役引退
卓球選手だった母親の姿を見て育った美誠さんが、生まれて初めてラケットを握ったのは、まだ2歳の頃でした。
娘が始めると言い出して、うれしかった反面、本当にやるのかなって。
でも自分で言い出したし、それは大事なことなので。
すぐラケットを買いに行ったら、美誠はすごく喜んで、自分で名前を書いていました
引用元:sanspo
そう言った美誠さんに、生まれて初めて卓球のラケットを握らせてサーブを出すと、なんと彼女は打ち返してきたのです。
それを見た瞬間、美乃りさんは「こんなことやってる場合じゃない!」と即断即決!
積み上げてきたキャリアを放棄、あっさりと現役を引退されました。
自分の練習もあったし、終わったらちょっとどいてね、ってくらいだったんですが、ボールを出したらラケットを引いて、
(勢いを)吸収してから、こすりながら返してきたんですよ。普通は(最初は)ラケットにボールが当たらないですよ。
それが台にちゃんと返してくる。あれ? って感じた瞬間に、考えが変わった。こんなことしている場合じゃない。教えよう、と
引用元:sanspo
それはそうでしょう。
誰だって最初にラケットを握った初心者がサーブを打ち返せるはずがなく、空振りするのが当たり前なんですから。
この日を境に美誠さんの運命は大きく変わります。
母親は娘が生まれる前から卓球指導を始めていた!!
伊藤美乃り(みのり)さんは、美誠さんが生まれる前から膨らんだお腹に向かって「胎教」で卓球指導!
そのあまりの徹底した教育方針に、反発を感じるファンもいたそうですね。
伊藤美乃り(みのり)の常識外れな練習方法とは?!
幼稚園時代から娘に毎日7時間練習させてきた!
美誠さんの実力の源は、幼少の頃からの圧倒的な練習量でした。
卓球を始めたころ、自宅近くの公民館では練習時間が限られていたため、地元静岡に引っ越して自宅を新築。
幼稚園から帰宅して毎日7時間の猛特訓!
少ない日でも1日4時間、多い日だと1日7時間という練習時間を、幼稚園の年長組になった頃から課せられてきました。
大人でも値を上げる過酷な練習、というよりは訓練といえるものでしたが、美誠さんは全く根を上げることがなかったそうです。
試合に負けたときは、1~2時間説教をすることも珍しくなかったとか!
練習疲れで寝入っている娘の耳元で「中国人に勝てるのは貴女しかいない!」と、夜な夜な唱えていたそうです。
フォアハンド、バックハンド、ストレート、クロスなど打ち方やコースごとに100球連続ラリーが日課。
途中で失敗したら、0からやり直しで、日付が変わることもたびたびあったと言うことですから、大人でも音を上げそうな練習量ですね。
地道に練習を積み重ねた美誠さんは、試合ではどん欲に対戦相手から、技術や戦術を吸収していかれたそうです。
試合となると普通は、緊張するもの。
ところが、美誠さんにとっては、母親との基礎訓練漬けの日々ばかり。
試合は卓球の面白さを味わうことができる、貴重な機会だったのです!
賞金表まで作る徹底ぶり!幼いころからプロ意識?
美誠さんがプロとして活動していく意識を植え付けるため、美乃りさんは賞金表を作成されました。
対戦相手として同年代では話にならないレベルに達していた美誠さんは、格上の大人と対戦を希望。 子供だからと言ってナメられたら練習にもなりません!
そこで提案したのが、「自分が勝ったらジュース2本ね!」と大人相手に交渉をして試合に臨むこと。
こんな条件を提示されたら、大人だって本気で戦わざるを得ませんね!
賞金表という条件を提示して、格上相手と対戦する。
彼女の勝負師としてのギラギラしたハングリー精神は、小学生のころから培われていったのです。
伊藤美乃りが独自に考案した「特別訓練メニュー」
足を動かさず上半身だけでボールに反応させる
ボールを見ずにラケットに当てる
身体のバランス感覚を養うため左手でラケットを振らせる
声を出してラケットを振った翌日は無言でボールを追わせる
ボールの予測できない回転をするという理由で、打ち方が自己流の初心者相手に練習させる
などなど常識を大きく外れた、「型破りなメニュー」がずらりと並びます。
幼い頃から常識という枠の外で鍛え上げることを、美乃りさんが選択されたのはなぜでしょうか?
それは、常識の範囲で鍛えても卓球王国中国には勝てないことを知っていたからではないでしょうか?
幼い頃は型にはめず、卓球をする体の感覚をしっかりと身につけさせることを考えました。
私は美誠を相手の選手が次のプレーを予測できない、”バケモノ”のような選手に育てたかったんです。
そのためには、子どもの頃から誰よりも長い時間ラケットを振らせ、他の誰もやらない練習をさせるしかないと思っていました
引用元:web Sportiva
だとすれば、現在の美誠さんの常識を超えた実力の高さも、納得できるというものですね。
11歳でギネス記録達成!「1分間高速ラリーの練習」
こちらの動画でも、並外れた集中力を発揮する美誠さんの姿が、よく理解できると思います。
4歳の時に作らせた「みまがんばりひょう」
伊藤美乃りさんのご実家は、地元静岡の寿司屋で老舗店。
祖父の伊藤健一さんも、かわいい孫娘のために、ご自慢の腕を振るったのでしょう。
お手製の手巻きずしをほおばる美誠さんの姿が、なんだか微笑ましいですね。
最後にもう一つエピソードを紹介します。
美誠さんが、4歳の頃にご自身で作成された、目標達成の一覧表「みまがんばりひょう」のことです。
例えば「まま、ひだりてにかつ」をクリアできれば0.5点、「ふぉあ200かいつづける」で3点、「まま、みぎてにかつ」で5点といったように、難しい目標をクリアするほど高ポイントを獲得できる。そこまでは4歳の目標として理解できたが、驚いたのは、遠い先の未来にまで目標が設定されていたことである。
「ぜんにほんよせんつうか」は30点、「ぜんにほんべすと16」は100点、「ぜんにほんちゃんぴおん」は300点、そして最高得点である1000点が獲得できる課題は、「せかいちゃんぴおん」となっていた。
引用元:sportiva
このように、美誠さんが物心がつく前から、将来を見越してここまで細かな目標設定をしていたことに衝撃を隠せません!
母親・伊藤美乃り(みのり)の教育方針は正しかったのか?
いかがでしたでしょうか?
これらは母親・伊藤美乃り(みのり)さんのエピソードのほんの一部に過ぎません。
すべては伊藤美誠(いとうみま)にオリンピックで金メダルを獲得させるために、必要なものだった。
結果が証明してくれるまであと1年!
その時にこそ、世間では虐待だ異常だと叩かれ続けても、貫き通した信念の正しさが実証されるときなのです。
その日が来るのを刮目して待つことにしましょう!
2020年東京オリンピックが本当に楽しみになりますね。
※新型コロナウイルス感染拡大のため、東京オリンピックは2021年に延期!
開催が危ぶまれていますが、選手たちはトレーニングを欠かさず鍛え上げている様子。
伊藤選手の活躍する姿を期待して、開催される日を待ちましょう!
2018年に創設されたTリーグ不参戦も、限られた時間をメダル獲得のために費やす、強い信念のあらわれなのでしょう。
なぜなら、東京五輪の女子シングルス代表選抜の条件は、その時点での世界ランキングで決まるからです。
Tリーグでどれだけ勝利を獲得しても、五輪代表の選抜条件には関係が無いためですね。
最後に、母親・伊藤美乃り(みのり)さんのツイートを紹介します。
卓球はラケット持った格闘技!
戦う喜び、幸せ、相手の勢い、自分の強さ!
身体中で感じて、そして叫べ!!!
卓球はラケット持った格闘技!
戦う喜び、幸せ、相手の勢い、自分の強さ!
身体中で感じて、そして叫べ!!!— MAMA (@mimaminori) 2018年3月11日
バッシングを受けても自分を貫き通す伊藤美誠(いとうみま)さん。
それを受けて、簡潔な文章の中に、美誠さんの成長と勝利を信じている母親の愛情が伝わってきました。
偉大な選手には偉大な指導者が付いていたのです。
彼女と母親の選択が正しかったことが証明される日が来ることを心待ちにしたいですね!